お客様の声
ジュエリーデザイナー松下文さま より
着物の業界では様々なしきたりがあり、難しいことに加えて高価であり手入れなどの大変さから、いつしか着物離れをして過ごしてきました。
親族や友人の結婚式、パーティなどの行事の度に箪笥から引っ張りだすもののシミだらけになった、かつて高価に購入した着物と帯を眺め、溜息そして又箪笥しまうという月日でした。
上海で開催される”国際子供ファッション大会”の審査員を、夏に依頼されました。主催者側から「着物で出席してほしい」と要望の通知。
着物⁉︎着物での出席‼︎ 日本人審査員は私ひとり。さあどうしよう⁉︎困った!上海で着物を着せてくれる知人はいない。いたとしても福岡までのイタリアのクルーズ船に乗り込み、船中決勝大会があり、そこでも着物姿でとのこと。
日にちが近ずき、慌てて着付け教室の門を何箇所か訪ねた。丁寧に教えて貰ったものの、帰宅してみると全く出来ない。帯の前結びを教えてくれるところもあり習いに行ったけれど「よいしょ!」と回したとたんに胸がはだけて上手くいかない。自分の不器用さに汗ばかり。
いっその事、審査員をお断りしようと悩んでいた時、キモノサロン古都里の松原貴枝さんに井上先生を紹介して頂いた。先生は着物の衿元をすっきり、着物はおはしょりの面倒さもなく、帯は背中にポンとからうだけ、ハイ出来上がり!まるで、マジシャンみたいでした。
初めて自分で着てみても、10分もかかりませんでした。立体製法の着物と帯の美しい着付け。救世主の井上先生が、まるで私の神さまに思えました。
かくして、私の長年果たせなかった着物を着ての、パーティや外出する夢が叶いました。井上先生ありがとうございました。